「塩って殺菌能力があるって聞いたけど、塩水ってアトピーの改善に効果あるのかな?」
こういった疑問にお答えしていきます。
アトピー肌の方で海で入ったあと、体のかゆみがおさまった…という経験をした人は多いと思います。
海水には塩が入っているので「じゃあ塩水にも同じような効果があるんじゃないの?」と考えるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?調べてみました。
塩水はアトピーに改善の効果がある
まず結論からいうと、アトピーの改善に塩水を使うとで改善効果は見込めます。
医学的にも一定の効果は認められていて、お風呂を塩水に近い濃度にすることでアトピーの症状がやわらいだという論文での報告があります。
小児のアトピー性皮膚炎の治療に海水浴療法が行われており, その作用機序として紫外線および海水の作用が考えられている。(中略)
方法は自宅の入浴時に海水成分に近い自然塩を用いて塩水療法を行った。対象は, 従来の治療法に抵抗性で重症度の高い46症例(小児17例, 成人29例)。
全体の有効率は60.9%であり, 年齢別にみると小児94.1%, 成人41.3%と明らかな有効率の違いをみた。
臨床効果を要約すると, 止痒効果が高く, 湿潤局面の改善や保湿効果などが認められた。副作用として, 使用時の刺激感および長期連用により乾燥肌の出現がみられた。
引用元:アトピー性皮膚炎における塩水療法 : 臨床的有用性の検討(https://ci.nii.ac.jp/naid/10019109394)
このように全体では約60%とまずまずの改善率ですが、特に子どもの改善率は90%以上という驚異的な数字となっています。
海水の塩分濃度は一定ではないものの、平均はおよそ3.5%と言われています。つまり海水100ml(ミリリットル)に3.5gの塩が入っている…という計算です。
おそらく塩水療法をほどこした対象者にはアトピーの症状に、「かゆみの減少」「肌の保湿効果」「かゆみの原因になる細菌(黄色ブドウ球菌など)の滅菌」などの改善があらわれたと考えられます。
もちろん後から書くように塩水には強い刺激がある…などのデメリットも無視できませんし、どのくらいアトピー改善の効果があるのかは個人の体質によって左右されます。
詳しくは専門医に相談しながら判断してください。
海水浴やサーフィンでアトピーが減少する?
個人の体質やアトピーの症状にもよりますが、海でサーフィンをすることでアトピーのかゆみが改善したというケースもあります。
以下、成人してから仕事の疲労(?)による発症で10年間もアトピーに苦しんだという脚本家、秦 建日子(はた たけひこ)さんのインタビューの一部引用です。
46歳で初めて挑戦したサーフィンは、アトピーに対して予想以上の効果をもたらしました。最初のうちは海水が皮膚にしみるたびに、激痛に苦しみました。(中略)
やがて、僕の体に少しずつ変化が起こりはじめました。 「あれ? いつもより体がかゆくないぞ」 海に入るたび、なぜかアトピーの症状が軽くなっていたのです。塩水が効いたのか、運動によるストレス解消効果なのか、理由は分かりません。
ただ事実として、海に入るとその後数日はアトピーのかゆみが和らぐのです。そして、仕事が忙しくて海に行けない日が続くと、またかゆみはじわじわと戻ってきました。
その後も、なるべく週1回はサーフィンを続けた僕のアトピーは、順調に症状が改善されていきました。1年でアトピーの面積が半分ほどになり、2年たつ頃には、あれほど悩まされていたアトピーの湿疹やかゆみが、ほぼすべて消えてなくなりました。
引用元:10年間アトピーに苦しんだ僕を助けてくれたのは無心になれるサーフィンでした(https://365college.press/interview/genki/358)
秦さん自身がおっしゃっているように、サーフィンをすることがアトピーの改善に直結したのか、確実なことはわかりません。
しかし屋外でのサーフィンには以下のようなメリットがあり、秦さんのアトピーの改善に大きく関わっていると思われます。
・運動する:ストレス発散、代謝の促進、汗をかくことでの肌のうるおい効果
・適度な紫外線をあびる:アトピーに有用だとされるビタミンDの合成、炎症などの抑止
・海水に浸かる:保湿効果、肌の殺菌効果など
つまり週1回のサーフィンを繰り返すことで、秦さんの体には「肌がうるおって代謝がよくなり、かゆみもなくなり、肌の雑菌も減った」というたくさんのメリットがあった可能性が高いです。
実際、しばらくサーフィンをしないとまたかゆみが戻ってくる…ということからも、海水に浸かることに一定の効果があったことがうかがえます。
コップ1杯の塩水でアトピー患部を洗浄するのが手軽で効果的
「塩水がアトピーにそれなりに効果があるのはわかったけど、毎回お風呂にたくさん塩を入れるのはしんどいな…」
こういった方でも少量の塩水でアトピーを改善できる方法があります。
○塩水による治療:向井秀樹先生(横浜労災)
100ccの純水に自然塩を小さじ一杯程度いれた塩水で皮疹部を洗浄することで外用剤なしに症状が軽快する患者がいる。
単独での改善度は小児で66%、成人で40%程度。この塩水は黄色ブドウ球菌には殺菌作用はない。その効果はかゆみを止める作用によると思われる。副作用は刺激感と乾燥症状であった。あくまでも夏向きの療法として有用。
引用元:第96回日本皮膚科学会総会 (H9/4/11-13)(http://www.mahoroba.ne.jp/~shuzo/contents/atopy/97-1.html)
このように海水に近い濃度の塩水で患部を洗うだけでも、殺菌作用などでアトピーが改善する効果が見込めます。
本来は上記の秦さんや実験結果の例のように海水や塩水の湯船に体ごと浸かるのがベストなのでしょうが、自宅の一般的なお風呂で試そうとするとおよそ6キロほどの自然塩が必要です。
・一人用の浴槽で使われるお湯は約180リットル
・海水の塩分濃度は約3.5%
・160リットル(160kg)の3.5%は6.3kg
さすがに毎回これだけの塩を用意するの非現実的なので、コップ1杯の水に塩をまぜて、その塩水で患部を洗っていく方法なら誰でも気軽にできますし改善も期待できます。
コップがなければ洗面器で同じように塩水をつくってもOKです。
肌に塩水を染み込ませたあとは、普通の水で軽く洗い流しましょう。
塩水でしみたり強い刺激があるので症状の重い人は慎重に
アトピー患部を塩水で洗う方法でのデメリットは、副作用として触れたときに強い刺激やかゆみが発生したり、乾燥がすすむ可能性があることです。
塩分の濃度や症状の重さにもよりますが、傷口に猛烈にしみるケースもあるので、気になる方は専門家に相談してみてください。
また、濃度のうすい塩水でどのくらい刺激があるか試しつつ、少しずつ慣らしていくのもいいでしょう。
また塩水をつけたまま放置すると乾いた塩分によって肌の乾燥がすすむ場合があります。洗浄後は保湿ケアも忘れないようにしましょう。
普段からアトピー肌へ刺激を与えない服を着るのも大切
塩水でのアトピーケアと並行して、普段身につけている洋服やパジャマ(特にインナー類)もできるだけ低刺激のものを選びましょう。
刺激のすくない服であればそのぶん肌へのダメージやキズも抑えられるので、塩水に触れたときにしみたり、かゆくなったりすることを防ぎます。
アトピーや肌荒れに特化した繊維であれば、普段から着用しているインナーシャツや下着などで新陳代謝を促すことができ、抵抗力を高めます。
また、手袋やチューブ包帯などを使用することで睡眠時の掻きむしりを防ぐことができるので塩水と並行して使用するとなおよいです。
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