コーヒーでアトピーは悪化する？カフェイン摂取の注意点を解説

「アトピーだけどコーヒー好きだから飲みたいんだよな・・・。でもアレルギー出たら嫌だしなあ・・・。」

こういったお悩みにお答えしていきます。

アトピー症状で悩まれている方は普段から食べるもの、飲むものにもデリケートになっていると思います。

では、愛飲している人も多いコーヒーは、アトピーとどういった関係があるのでしょうか？調べてみました。

コーヒーを飲んでアトピーが悪化するかはそこまで関係ない？

まず結論からいうと、コーヒーを飲んでアトピーにどういった影響があるかは一概には言えません。

ただし、基本的にはコーヒーや中に含まれるカフェインを摂取したからといって、それだけでアトピーの症状が悪化するというのは一般的には考えにくいです。

個人の体質にもよりますが、たとえば肌を掻きむしるといった物理的な要因にくらべると、症状が悪化するリスクは当然ながら少なくなる可能性が高いです。

こちらについてはアトピー性皮膚炎専門の訪問診療をしている竹原和彦先生も、自身のWEBサイトでこのようにコメントしています。

よく、アトピー性皮膚炎の患者さんにはコーヒーが良くないとか、肉が良くないとか、甘いものが良くないといろいろ言いますが、これらの食事を制限してもアトピー性皮膚炎の症状の大勢には影響しないと思います。

特に食事について、良くならない一因として自分の食生活を責める必要はないと思います。気楽にアトピー性皮膚炎と付き合いましょう。

引用元：https://doctor-takehara-atopy.jp/blog/1008/

このあたりは個人のアトピーの体質やアレルギーへの免疫によって症状が変わるので、専門医の先生のご意見も聞いてみることをおすすめします。

コーヒーや添加物にアレルギーがある人は飲まない方が無難

アトピー症状がある人でもコーヒーを飲んで症状が悪化することは基本的には無いと考えて良さそうですが、特定の食べ物にアレルギー反応が起きる方は注意が必要です。

たとえば、コーヒーに使われる豆アレルギー、砂糖やミルクや香料などの添加物へのアレルギー、缶コーヒーの容器への金属アレルギーなどの症状がでる方は飲むのを控えた方が無難です。

もしもアトピー症状が出ているアレルギー持ちの方の場合、（100%起きるわけではないですが）上記の反応するものを摂取→アトピーのかゆみなどが発症→肌をかきまくる→肌がボロボロになり余計に悪化…という悪循環に陥る可能性があります。

また、コーヒーだけなら大丈夫だけど、ミルク（砂糖）を入れたらアトピーでカラダがかゆくなる…という人は、アレルギー反応が出る添加物は（多少飲みにくくなるかもしれませんが）はぶいて飲むなどの工夫をしてみるといいでしょう。

好きだからといってコーヒーの飲み過ぎには要注意

アレルギー反応がある人以外ではアトピーの人でも特にコーヒーが問題ないといっても、当たり前ですがさすがに過度の飲み過ぎには注意しましょう。

アトピーかどうかに限らず、どんな食べ物、飲み物にも同じことが言えます。限度を超えた摂取は健康を害する可能性があるのでご注意ください、

たとえば1日に1〜2杯くらいコーヒーを飲む程度なら問題ないケースがほとんどですが、何杯も飲む生活を何日も続けていれば健康への悪影響がでるリスクが上がります。

コーヒーに含まれるカフェインは集中力を一瞬アップさせるのには効果的ですが、過剰に摂取すると心拍数・呼吸数の増加、頭痛、不眠、不安、吐き気などの症状が起こる可能性があります。

それでもあまりにもコーヒーがやめられない場合は、世間でもよく耳にする「カフェイン中毒」になってしまう危険性もあります。

欧州食品安全機関(EFSA)によると1日のカフェインの摂取上限は約400mgとしています。

これをカップ数(1カップ180ml)に換算すると『コーヒーの適量は1日3～4杯』と言われています。また、1度に摂取しても問題ないとされるカフェインの上限は200mgです。

この量を越えてカフェインを摂取すると動悸、吐き気、めまいといった体調不良を起こしかねません。

これらの症状は『カフェイン中毒』の可能性があります。（中略）

カフェイン入りの飲み物を飲んだあとに動悸などを感じたら、1度飲むのを止め数時間置くか、その日は控えるようにしてください。

引用元：https://cafend.net/coffeedouki-yabai/

これはアトピー性皮膚炎に関係なく誰でも発症リスクがあるので、「私はアレルギーとかないからコーヒー飲んでも大丈夫かな」と思っている方でも、何度もいうように過剰摂取には十分に気を付けてください。