アトピー

アトピーと塩素の関係はどうなの?影響があるのか解説

 

「プールで泳ぎたいけど、アトピーだし塩素でかゆくならないかな・・・?」

 

こういった疑問にお応えしていきます。

 

アトピー肌の方がプールなどで泳ぐとき、薬品として使われている塩素が気になるケースも多いと思います。

 

健康のためなのはわかりますが、アトピーが悪化する・・・などの悪影響はあるのでしょうか?調べてみました。

 

アトピー肌でも塩素はそこまで影響がないのが一般的

 

まず結論からいうと、アトピー肌の方でもプールに使われている程度の塩素であればそこまで悪影響はありません。

 

塩素というと「刺激が強そう」…というイメージがありますが、実はプールに薬品として使われている塩素の比率は、家庭用の水道水とそこまで大きく変わらないんです。

 

実は塩素は特別なものではなく、普段使っている水道水にも塩素濃度の基準値があります。プールの水の塩素濃度は0.4mg/Lですが、水道水の場合は0.1mg/L以上。

水道水と比較してもプールの塩度が特別に高いというわけではありません。

引用元:https://allabout.co.jp/gm/gc/463966/

 

このように、一般的なプールに使われている塩素濃度は水道水よりも「ほんのちょっとだけ濃い」程度。

 

つまり、水道水が使われているお風呂に入ること自体で(水温には関係なく)アトピーがひどくなる…という人でない限り、プールに入って泳いでもそこまで問題はないといえるでしょう。

 

ただし、ほんのちょっとだけとはいえ水道水よりもプールのほうが塩素基準が濃いので、そのわずかな差でアトピーが刺激されて悪化する…という可能性もゼロではありません。

 

アトピー肌の方、あるいはお子さんがアトピーだけどプールで泳がせていいか不安な方は、かかりつけの専門医の方に相談してみることをおすすめします。

 

塩素が使われている理由は「水の消毒」のため

 

 

そもそも水道水やプールの水にどうして塩素が使われているのでしょうか。

 

なんとなく想像できる人もいらっしゃると思いますが、要は「水を消毒して安全に飲んだり、泳いだりするため」です。

 

水道水の原水となる河川や湖の水には、さまざまな病気の原因となる微生物などが含まれている恐れがあります。 塩素には強い殺菌力があり、このような病原微生物の細胞膜を破壊して死滅させるのです。

引用元:https://www.nihon-trim.co.jp/knowledge/article_02.html

 

プールのように不特定多数の人が利用する場所は、適度な温度や皮膚の汚れなど、雑菌がとてつもなく好む環境です。

 

なにも消毒ができていないとプールで結膜炎などにかかる可能性もありますが、事前に塩素消毒をすることで感染を防いでいるんですね。

 

そう考えると、むしろ塩素消毒ができていない水の方がカルキによる肌へのダメージはないとしても、繁殖した雑菌によってよりアトピーが進行してしまうリスクがあると考えていいかもしれません。

 

プール前後のケアで塩素もしっかりと洗い流そう

 

アトピーの人がプールを使うとき、水に入る前や上がった後のケアも大切です。

 

塩素はそこまで影響がないといっても肌に付着したまま放置したら刺激がのこる可能性があります。

 

また、水に長時間浸かることで肌の保湿成分が流れ出てしまい、単純に乾燥肌が進行してより細菌などの侵入を許しやすくなります。

 

アトピーは皮膚の表面の肌バリアの機能が低下することによって起こる炎症です。

乾燥肌のまま放置するとバリア機能は改善せず、より症状が悪化するリスクがあります。

 

そのためプールから上がったらシャワーを浴びてそのまま…というわけではなく、しっかりと保湿ケアをして肌バリアを改善させましょう。

 

プールに入る前、入った後におすすめのアトピーケア

 

1.プールに入る前に気になる患部には保湿剤を塗る

2.水に入っているときの患部はできるだけさわらない

3.水から出たらしっかりシャワーを浴びて塩素などを落とす

4.保湿剤などを体に塗って肌の乾燥をふせぐ

5.夜は早めにお風呂に入って塩素をよりしっかり洗い流す(保湿も忘れずに)

 

…ちょっと面倒ですが、プールに入る前後でこういったケアを欠かさなければアトピーの悪化を防ぐことにつながります。

 

逆にここまで対策ができているなら、アトピー肌の方でもそこまで神経質にならずにプールを楽しむことができると思います。

 

着用している水着にも塩素が付着しているので、シャワーのときにしっかりと洗い流すようにしてください。

 

ただし水中でアトピーの患部を触ってしまうと水分でふやけているため、いつも以上に刺激のダメージが大きくなり、炎症が悪化する可能性があります。

 

通常よりも触るのは気をつけてください。

 

水から出たあとやシャワーを浴びた後にタオルで拭くときも患部を必要以上につよく擦りすぎるのは控えるようにしましょう。

 

どういった保湿剤が効果的かは個人のアトピーの症状などによってわかれるので、こちらもかかりつけの専門医の方に相談してみてください。

 

まとめ

・プールと一般的な水道水の塩素濃度はほぼ同じ

・お風呂が問題なければプールでのアトピー悪化は考えにくい

・ただし入る前、入った後にはしっかりとケアを忘れないようにしよう

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プールでの肌ケアの他にも、日常生活での衣服の刺激をいかに抑えるのかについても、アトピーの治療では重要です。

 

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